Second BrainをDailyと公開可能なEvergreenで運用する

私のSecond Brainの目的は、情報をきれいに分類することではない。未来の自分が、ある作業で何を観測し、どんな判断をして、次に何をすればよいかを小さな認知負荷で再開できる状態を作ることにある。

最初から完成した分類体系を作らず、まずは daily/notes/ の往復を定着させる。notes/ に残るものを、公開できる形に整えたEvergreenとして扱う。

Dailyは作業の生ログ

daily/ は、その日の作業・観測・試行・コマンド・失敗・思いつきを自由に残す入口である。書く時点では、分類、タグ付け、公開可否を判断しない。

Dailyには未整理な断片が混ざっていてよい。ここでは作業の流れと、あとから判断をたどるための一次情報を失わないことを優先する。

長期間にわたる作業で、Dailyだけでは現在地や未解決事項を追えなくなった場合にだけ、Workstreamを導入する。Workstreamも完成知識の置き場ではなく、判断履歴や次の一手を残すための補助的な生ログである。

Notesは公開可能なEvergreen

notes/ は、このVaultにおける公開可能なEvergreenの正規の保存先とする。単なる作業報告ではなく、未来の自分や外部の読者が再利用できる理解、判断、手順、経験を残す。

ノートでは、結論、適用できる条件、重要な制約や回避策を早い段階で示す。その後に背景、実施内容、判断理由、失敗した経路、代替案を必要な範囲で続ける。実際に確認した事実、私の環境での観測、未検証の推測は混ぜずに書く。

公開するノートでは、外部仕様や配布物に関する主張を読者が確認できるよう、一次情報または関連する外部リンクを添える。published は、内容と公開上の安全性を確認し、公開を明示的に決めた場合だけ設定する。

DailyからNotesへ昇格する

作業が一区切りつき、再利用または公開する価値がある学びが得られたとき、対象のDailyをCodexに解析させる。最初に得るのはノートではなく候補である。

Codexには、次の観点を整理してもらう。

  • この作業で得た結論と、役に立つ条件
  • 判断理由、制約、失敗した経路
  • 読者に伝えるために不足している根拠や未検証の点
  • 既存の notes/ に追記すべきか、新しいノートにすべきか
  • 公開前に除外・匿名化すべき情報

候補を私が選んだ場合だけ、Codexが notes/ に完成下書きを作成する。Codexは下書き作成を支援するが、公開判断は代行しない。公開するかどうか、いつ published を設定するかは、ノート単位で私が決める。

Codex作業をDailyへ自動記録する

Dailyを人の記憶だけに頼らないため、翌日00:10(日本時間)に、前日のCodex作業をDailyへ記録する。対象は、その自動化を実行したマシンのローカルCodexタスクだけである。他のマシンやクラウドの作業は、その場所で動く自動化が別に記録する。自動化の実行手順は codex-daily-log を唯一の原典とし、スケジュール側にはこの手順を起動する役割だけを持たせる。

自動記録は前日分の daily/YYYYMM/YYYYMMDD.md にある、そのマシン専用のブロックだけを更新する。手で書いたログや他マシンのブロックには触れず、再実行しても自分のブロックが重複しないようにする。Codex作業がなかった日は、そのマシンで作業がなかった事実を記録する。

各タスクについて残すのは、目的、実施内容、判断、結果、未解決事項や次の一手である。会話全文、コマンド出力全文、認証情報、個人情報、秘密鍵やトークンは記録しない。自動化の成功時には通知せず、失敗時だけ通知を受ける。

このログはNotesを自動作成したり公開したりしない。Dailyに残った一次情報から、後で価値のある学びを見つけるための材料である。

後回しにするもの

Research専用フォルダ、Workstream専用フォルダ、MOCの拡張、既存 evergreen/ の移行は、いまは行わない。これらは分類体系を先に作るためではなく、DailyからNotesへ昇格する運用で具体的な不足が分かったときに導入する。

たとえば、長期作業の再開に何度も失敗するならWorkstreamを、複数のNotesを横断して探すことが繰り返されるならMOCを検討する。構造は先に決めず、実際に必要になった理由とともに育てる。